ハーブが大好きですが、庭で育てる上で上手くいかないことも多い。そんな原因や育て方で、もっと詳しく納得いく内容の解説が欲しい!と思いました。だから、書く事にしました。
セージの葉が茶色くなるのはなぜですか

セージは大好きなハーブの一つ。でもなぜか、茶色くなって枯れていく。
セージが茶色くなるのは、水のやりすぎや水はけの悪い土壌などで根の周りに過剰な水分が溜まっているからです。水分が溜まっていると、カビの病気である根腐れが発生するためです。
セージの根の周りの土壌が湿った状態が続くと、葉や茎、根が茶色になり萎れてしまいます。
セージが茶色に変色する原因としては、以下のことが挙げられます。
- 水のやりすぎ
- 水はけの悪い土壌
- 降雨量が多い
- 湿気
鉢やコンテナに植えられているセージの場合は、鉢の底には水抜き穴を設け、余分な水を逃がすようにします。
茶色に変色する原因 水はけの悪い土
水はけをよくするには、砂や砂利を入れます。
セージは地中海沿岸のハーブで、南フランス丘陵地の砂地に自生しています。土壌は水はけがよく照りつける太陽の下では水分がすぐに蒸発してしまう傾向があります。
育てる難易度が高いと思うセージですが、非常に手入れの簡単な植物です。
原産地の生育環境を再現するためには、水を溜め込まない水はけのよい土壌に植えることが非常に重要です。
堆肥の多い土や粘土質の土など圧縮した土に植えてしまうと、水が根から効率よく抜けなくなってしまいます。
セージは、水やりの合間に根の周りの土が乾くような水はけのよい土を必要とします。
セージの根の周りに水が溜まっているような水はけの悪い土壌では、カビの病気である根腐れが発生しやすくなります。
根腐れを放置すると、セージの葉が茶色や黄色に変色し、枯れたような状態になります。
水はけの解決方法
- 水はけをよくするために砂や砂利を入れて、大体20%の砂と80%の培養土になるように土を改良する
- セージの植え付けは、他の土よりも水はけのよい鉢にする。
鉢は、土壌の状態を簡単にコントロールできるので、セージを育てるには最適な方法です。
寒さからセージを守るために、鉢を室内に移動することもできる。(セージは寒さにあまり強くありません。)
- 鉢の大きさは、根が張るのに十分なスペースを確保 (40cm×40cmの鉢)できるようなものを選びます。
茶色くなってきたセージのための土の準備と改良方法
45㎝×45㎝の植え付けるスペース(又は、40㎝の鉢を選ぶ)を確保します。
周囲の土壌が水はけの悪い粘土質の場合は、水はけをよくするために土を多めに掘ります。
園芸用の砂または砂利を20%以上、堆肥または培養土を80%以上入れてセージを植えます。
セージを植え替え、葉が茶色くなっていたら数日乾燥させて一週間後にたっぷりと水を与えます。
セージが根腐れから回復するとは限りませんが、葉がどの程度茶色くなっているかにもよります。
しかし、回復させるには、水はけのよい土に植え直すことが重要です。

水をやりすぎるとセージが茶色くなる
セージは、南ヨーロッパの暑くて乾燥した地域で育つ植物で、雨が少なく、日差しが強いのが特徴です。
そのため、セージは厳しい乾燥した環境に適応しており、定着すれば乾燥に強い植物となります。
水やりの頻度が多すぎると、根の周りに水分が残り、根腐れや葉が茶色くなってしまうことがあります。
鉢植えの場合は、1週間に1度、春と夏の暑い時期にはたっぷりと水を与えます。
園芸用の土に植えられたセージの場合は、気温が高くて雨が降らなければ2週間に1回程度の水やりで済むことが多いです。
冬は植物が休眠状態になるので、水は必要ありません。ただし、室内に置いている場合は植物が完全に乾燥してしまわないように数週間に一度水を与えます。
セージは、水に浸して乾かすスタイルを好みます。
セージは乾燥した土壌を好むので、水不足よりも水のやりすぎによる問題が多いです。
水の量を減らし、水はけを良くすることが、セージの茶色い外見を回復させるために重要なポイントです。
降水量が多い日本では?
セージは雨の少ない乾燥した気候で育ちますが、適応力のある植物なので条件を調整すれば様々な環境で育つことが出来ます。
セージはアメリカやイギリスの太平洋岸北西部の雨の多い地域でもよく育ちます。
しかし、降雨量の多い地域では、根腐れや葉の褐色化を防ぐために、セージの根から余分な水分を効率的に排出するための土壌条件が必要となります。
- 雨の多い地域で、屋外で栽培されているセージは特に水を必要としないことが多いので、水のやりすぎには注意しましょう。
もし、雨が多くてセージが茶色くなった場合の方法
- 砂や砂粒の多めに入れて土壌を改良する。(砂50%、堆肥50%を上限とする)
- セージを鉢植えにして、できる限り長雨を避けるようにする。
セージの栽培には水はけの良い土が重要ですが、雨の多い気候で栽培されたセージは根腐れを起こさないようにすることが重要です。
地中海のハーブを栽培する際には、砂や砂粒が多すぎても少なすぎてもよくありません。
雨の多い地域では、庭の土よりも鉢の方が水はけがよいので、根が湿った土に包まれないように鉢やコンテナに植えるのが常に良いでしょう。
- セージの葉が茶色くなったら、今後予想される雨からセージを守りましょう。
- 十分な時間をかけて根の周りの土を乾燥させれば、セージは回復に向かいます。
湿気の高い場所 日本での栽培
セージは海辺で育つことが多いので多少の海霧には耐えられますが、地中海の太陽が一日中湿気を取り除いてくれます。
湿気が高いと、蒸発率が低くなるため根の周りの土が湿った状態が続くのでセージの苗にとっては問題となります。
- 湿気の高い地域でセージを栽培するには、必ず鉢植えにして60~90cmの間隔を空ける。
この距離があれば、植物の周りに空気の流れができ、たくさんの鉢植えが集まった時に起こる微気候を避けることが出来る。
茶色いセージ苗を救う方法
セージの株が著しく茶色くなってしまった場合の最も効果的な方法
- 殺菌した剪定ばさみで葉や茎を切り取る。菌の繁殖を防ぐために、剪定するたびに消毒液を含ませた布で剪定ばさみを拭く。
- 被害を受けた茶色い葉は燃やすか捨てるかする。
- 植物を土から取り出し、根を点検し、茶色くぬるぬるしているものは感染しているので切り取る。
- 水やりの量を減らし、水はけを良くするために砂や砂利を入れて土を改良し、雨が降らないようにして、鉢を60~90㎝ほど離して置く。
- 元気に育った部分を切り取って繁殖させることで植物を救うこともできる。セージをはじめとする地中海沿岸のハーブの繁殖は簡単で費用もかかりません。

重要ポイント

- セージの株が茶色くなるのは、根腐れが原因です。根腐れの症状は、茶色い葉、茶色い茎、そして垂れ下がった姿です。
- 根腐れの原因は、水のやりすぎや水はけの悪い土壌などで根の周りに水分が多くなってしまう事です。
- また、降雨量や湿度が高いことも、根腐れを促進する条件として大きく影響します。水はけの良い土に砂や砂利を混ぜて植え、水やりの回数を減らします。
- 水はけの悪い土や湿気の高い地域では、鉢やコンテナに植え風通しを良くするために60~90㎝の間隔を空けて置きます。
- 感染した茶色い葉を剪定ばさみで切り取り、根の周りの土が乾くのを待ちセージを回復させます。